官庁訪問を三分で帰らされた話
こんにちは。山田太郎です。これは私が実際に体験した話です…
九月二日、無事国家一般職の一次試験の筆記に合格した僕は揚々とメールでA省の官庁訪問の予約をしました。
当日九時、僕は定刻通り霞が関に行き、そして控室へと案内されました。
控室の雰囲気はとてもよく、多くの受験者が雑談をしていました。そのA省では予備校の情報によると、入り口面接(若手職員との顔合わせのような簡単な面接)が最初にあるとのことでした。
※入り口面接を終えてから本格的な面接が始まるため、通常入り口面接で落とされることはありません。
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~控室にて~
九時に全員の受験者が招集されたものの、なかなか面接は始まりません。
~10時~
ぽつぽつと受験者が呼ばれ始め、10分程度で控室に帰ってきます。ぼくは隣の受験者と雑談をしながら呼ばれるのを待っていました。
~11時~
僕と雑談をしていた受験者も呼ばれ、10分程度でまた帰ってくるのですが僕の名前はまだ呼ばれません…
~12時~
まだ僕の名前は呼ばれません。入り口面接を終えた受験者は次の面接に備え、昼食を買いに行ってしまったため、控室の人数も少なくなってきました。心細くなった僕は、この後起きる悲劇も知らず、腹減ったなあ早く呼ばれねえかなあ、なんてことを考えてました。
~1時~
やっとぼくの名前が呼ばれ、面接室に通ると、僕は一つの違和感を覚えました。(あれ…自前情報では若手との面接って聞いてたのに、なんか…面接官…ほぼおっさんじゃね…)
※会話はだいたいの内容です
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面「志望動機は?」
僕「私が志望しました理由は~(割愛)」
面「ほかに受けているところは?」
僕「B章とC省も訪問予定ですが、A省が第一志望です‼」
面「質問は終わりです。じゃ、控室で待っててください」
面接官は優しかったものの、上記のことしか聞かれず、面接は3分で終わりました。
僕(あれ、ほかの人10分ぐらいで控室戻ってくるのに俺めっちゃ短くね…)
しかし、そんなことは面接官に言えるはずもないので、止む無く控室へと戻ります。
~5分後~
控室で休憩していたところ、今度はすぐに僕の名前が呼ばれました。面接室に入ると若手の職員が
若手職員「本日の面接はこれで終了です!明日からも他の官庁でも採用活動あるので頑張ってください!!では、お帰りください😊」
若手職員はやけに元気よくニコニコしながら、僕の不採用を申し入れてくださりました。
まさか、入り口面接で落とされるとも思っていなかった僕は最初は悲しみよりも驚きでなかなか立ち上がれませんでした…腰が抜けるとはこのことなんだなというのが初めて実感できた瞬間であり、非常にいい経験をさせていただきました。
そのあと僕は肩を落としながら控室にもどります。顔面蒼白な僕は昼食を食べ終わった受験生みんなのまえで荷支度をし、庁舎をあとにしました。(このときの控室にいた受験生たちの、え、あいつもう帰らされたの⁉という視線が本当に辛かった)
4時間も待たされた挙句、面接は三分でおわり、不採用となった僕は失意のなか、楽しそうに笑う高校生をみて「嗚呼、もう一度高校からやり直したい」と涙を流すのでした。
おそらく僕がA省では一番早く帰らされたのではないでしょうか。これは僕が実際に体験した話です。もし、二分や一分で帰らされた人いましたら僕に教えてください。悲しい気持ちを分かち合いたいので笑
落とされた心当たりはいくつかあるのでそれはまた今度、書こうと思います。ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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